Lamprima adolphinae
パプアキンイロクワガタ(インドネシア パプア州)
オキシビル産

飼育累代個体。こういう形態のクワガタはオセアニア周辺に多く分布して、クワガタとしては原始的な体勢だそうです。小さくて奇麗な虫ですが、この色は熱帯魚のメタリックブルーと同じような構造色ではないでしょうか。野生個体でも赤、青、緑と特に♀の体色は様々で、魚で言うと卵胎生メダカのように色彩の良い系統の樹立を目指したブリードが進んでいるようです。決まって累代は容易と書かれていますが、私の飼育では幼虫は少数しか採れませんでした。

(左)割り出したばかりの幼虫。卵は産卵材とマットの両方に産むようです。(右)蛹になる直前の幼虫。体が寸図まりに変形して来ています。

(左)♂の蛹。(右)羽化直後。
ワメナ産

飼育累代個体。これはノーマルカラーと言われる体色ですが、野生個体に様々な色がありますので、何が「ノーマル」かは輸入された順番で決まっているだけじゃないでしょうか。熱帯魚では後から色彩の豊かなタイプが輸入されるようになると何年か後には、先に輸入された「ノーマル」タイプは欲しくてももう流通していないことがあります。この虫も同じ傾向にあるのか。

(左)割り出した幼虫。他のクワガタでも材中にいた幼虫は黄色くなっています。(右)蛹。

(左)羽化の翌日くらいか。(右)数日後の同一個体。
Lucanid Beetles